インドネシア訪問記

現在、星光工業ではプラン・ジャパンを通じて、ボランティア活動に参加しています。


インドネシア訪問記
会社でチャイルドのスポンサーになる意義とは何か、と常々考えていましたが、最近、少しずつ分かってきたような感じがしてきています。
こちらからの少額な寄付金で、何が出来て何をしてあげられるのか?
少額ながら各々のそれらが集約されれば、当然ある程度の金額になり学校を建て、コミュニティのプログラム活動に役に立つのでしょうが、余り実感として湧いてきませんでした。
それなら、直接現地へ赴きチャイルドやコミュニティの様子を窺うことで何か得るものがあるのではとの思いで、4カ国ある支援の国の中で日本から一番近いインドネシアを訪問地としてあげました。

プランジャパンを通して3か月ほど前から、訪問の意思を伝え現地訪問スケジュールの調整を依頼しました。
その間、インターネットで現地への交通機関の手配やら宿泊の予約などの行程表を作成し、出発日を迎えたのです。

訪問先は、フローレス島というバリ島から飛行機で二時間ほど東に位置する島です。日本からバリ島デンパサール空港へは、夜中に到着。
フローレス島のマウメレ空港へは、メルパチ航空が一日一便しかないので翌々日に搭乗しました。
ここで、ちょっとしたハプニングが発生。
飛行機から降りて歩いて空港ターミナル(極めて小さい建物)へ入るが、迎えに来る筈の現地職員がいないのです。
目的の空港名が何処にも表示されてなく、飛行機を降りた乗客の半分くらいがターミナルの外で待っているし、何か様子が変なのです。

空港職員に聞こうにも英語が通じない。
チケット見せて、ここがマウメレ空港かと聞くと、あっちだと指をさす方向に部屋があり、同じく乗客が搭乗を待っている様子。
「あ、乗り継ぎ?」
慌ててターミナルの外へ出てアメリカ人を見つけ聞いてみると、あと20分くらいで飛行機が出ると教えてくれました。
一日一便だから、これを逃したら訪問できないところでした。

そんなことで、無事目的の空港に着きましたが、ここの空港にもマウメレという表記はありませんでした。
インドネシアでは、空港の呼称を俗名で呼ぶ習慣があるとか。
そう言えば、デンパサール空港も「ングラ・ライ空港」が正式名称のようですね。

職員のVianが迎えに来てくれて宿泊ホテルまで連れていってもらいチェックイン完了。
職員は、次の日の朝迎えに来てくれる時間を確認して帰りましたが、ホテルの周りには歩き回ってもお店もなく仕方がないので、その日はホテルの部屋で早い夕食を食べて就寝しました。

翌朝、職員に連れられ1時間半デコボコの道を走り現地コミュニティへ向かう。
チャイルドがいる小学校では、校長先生が迎えてくれて三教室ある中で先にチャイルドのいる教室へ案内されました。
25人ほどの生徒達に挨拶すると、チャイルドが指揮をしてクラスのみんなが歌を二曲合唱してくれました。
インドネシア
その後、日本から持っていった資料(日本とインドネシアの位置関係、国土面積比較、人口比較、気候の紹介など)を英語で説明して職員がインドネシア語に通訳して、質疑応答をしました。
別の二クラスにも同じように説明を行いました。

教室は、竹の柵で囲ってある建屋で屋根はヤシの葉っぱなどで出来ていますので、強い雨では、雨漏れがするだろうと思います。
床も土のままですし、校長先生は文房具やテーブルなど什器も不足していると訴えていました。

同じに敷地内にある幼稚園建設プロジェクトで完成してある建屋を見学。
15人程度の園児たちが裸足で保育者と一緒に遊びまわっていました。

日本から持っていったサッカーボール二個と、鉛筆や人形に折った栞、飴などを詰めた人数分の小袋を準備してあったので、これらを校長先生に委ね、学校から歩いてチャイルドの家を訪問しました。

家では、両親や、おじいちゃん、おばあちゃんなど近所の人達も一緒になって迎えてくれました。
テーブルには、コーヒーや紅茶、さつまいものような芋、ヤシの葉に包んだチマキのようなもの、炒めた葉物などを振舞ってくれました。

壁には、日本から手紙と一緒に送った社員の写真などが飾られ、社員の結婚式の写真を見つけた時には思わず笑ってしまいました。

チャイルドの日々の行動や好きなこと、両親から生活の大変な状況などを聞きましたが、少ないお金でもあれば子供の為に使うとハッキリ明言してたのが、とても印象に残っています。

一緒に行った男性社員は、お別れの時の写真を撮る際に、チャイルドを抱き上げて泣き始めてしまいました。
短い時間ではありましたが、実際に現地へ行って直接話しができてとても良かったです。
寄付により各プログラムを支援することは必要ですが、本当に大事なのは、現地の事情を理解しお互いの信頼関係を結んでいくこと、そして一緒になって未来に進んでいくことが重要だと痛感しました。

プランのポスターにもあった言葉ですが「学校を建てるのが目的でなく、人を育てること」
チャイルドが、日本とインドネシアの架け橋の一端を支えるような人に育ってくれれば嬉しいし、将来がとても楽しみです。

私たちも、支援の見返りに彼らから沢山教えられるものがありました。
物が溢れている日本、利便性だけを求めている日々の中で私たちが忘れている大切なもの。
家族の触れ合いとか、物の大切さ、毎日生きている感謝、いっぱいの笑顔などなど、短い時間でしたが彼らに触れてしっかりと教えて頂きました。

日本に戻ってから社員に対して報告会を行いましたが、一緒に行った社員が、今後リーダーとして活躍する為に、何よりも勉強になったことと思います。
仕事に対する考え方や、一つひとつの仕事の進め方の本質を知る必要性等、改めて考え直す良い機会になったことでしょう。
私どもの会社は、製造業です。
「物を作る前に人づくり」と言うことに気づかせてくれた今回の訪問でした。

プラン支援者サポート部の方や、現地職員の皆様方には大変お世話様になりました。
心から御礼申し上げます。


2009年7月1日 渡辺 記


プラン・ジャパンプラン・ジャパンの活動については、プラン・ジャパンのサイトをご覧ください。